今回ご紹介する「吉村酒店」は、鶴間駅前のロータリーにある酒屋さんです。
駅前には、大手チェーン店やコンビニなどが揃っており、お店はその軒の中央あたりにあります。

ショーウィンドウには、季節の桜があしらわれ、その時々にみなさんに楽しんでほしいラインナップが勢ぞろいしています。

ガラス越しから店内の豊富な種類のお酒に圧倒されるとともに、今後のホームパーティーでみんなが喜ぶ1本を買って帰ろう!と思いました。
それでは店内に足を踏み入れてみます。
いつまでも変わらぬ伝統

レジを中心にして両サイドには、各国のワインや産地もさまざまな日本酒が陳列されています。サラッとみると、私のお財布にもやさしい価格に一安心です!
伺ったこの日は、あいにくの雨模様にもかかわらず「吉村酒店」3代目主人の奥さんが笑顔で出迎えてくれました。
お話を伺うと、なんとこちらのお店は戦前からお酒の販売を営まれているとのこと。
そして現在は、息子さんが4代目を継ぎ鶴間駅周辺を代表する酒店として多くの方に親しまれています。
時代の流れとともに品揃えやスタイルを進化させながらも、受け継がれてきた伝統や精神を大切に守り続けています。
特に日本酒は、酒蔵との付き合いにより仕入れの有無や数量が変わるため、よい信頼関係が肝心だそうです。
お店に並んでいる一本一本の背景に、お店の歴史と誇りをより強く感じました。
購入前の日本酒のお試しに!

こちらでは、日本酒ブースに設置された“おちょこグラス一杯”のお試しができるコーナーです。
テーブルになっている大きな樽からは、ほんのりと杉の香りが漂っており酒屋さんらしい風情を感じます。
このお試し試飲は、特に女性に人気があるとのことです。
というのも、種類豊富な日本酒を前に何にしようか迷った際、試飲してから好みに出会えることも多いのだとか。
日本酒ビギナーの頃は、「何が好みか分からないよね」と身をもって経験していたため、当時のその気持ちを思い出しました。
特にビギナーには、ぜひ試してほしいサービスです。

こちらのサービスは、週替わりで種類を変えているそうです。
この日、用意されている2種類から“おりがらみ”を選んでみました。
すっかりビギナーを完了している私は、スッキリとした後味と辛口が好みだったので迷わずこれ一択です!
透明色を想像しているとグラスに注がれた瞬間に、美しい乳白色が現れました。

相模灘“おりがらみ”は、神奈川県の“久保田酒造”が手掛けている地酒です。
3代目奥さんから、こちらの酒造の簡単な説明を聞きながら飲みはじめました。
よく冷えているので、キリッとスッキリとした味わいが増しています。
フレッシュで爽やかな味は白ワインにもよく似ており、さまざまなお料理との相性も良さそうです。
また乳白色の理由は、もろみを絞るといった製造過程で出る米や酵母をそのままに瓶に詰めているからだそう。
お水は丹沢山系の中硬水を使用するなどこだわって造られた日本酒は、飲み終わりが名残惜しさを誘うとてもいいお味でした。
改めて、神奈川県の豊かな広さを感じました。

その他に、飲み方と好みの味を伝え信州の純米新酒“神渡”をホームパーティー用に購入しました。
専門誌に紹介されたワインも

ワインコーナーでは、ワイン好きのための専門誌“リアルワインガイド”に掲載されたラインナップが揃っています。
こちらのガイドは、本音を伝える辛口コメントもありながら本当においしいワインだけを紹介する雑誌だそうです。
そんな流行や広告に左右されない1本を購入することができます。
ワインは、お値段や産地も幅が広い世界です。価格の割にお味に満足できなかったなんてことはなかったでしょうか。
私の場合これまで何度も「いやいやぁ~コレは残念。」といった経験も。泣
そんな心配を吹き飛ばす損をしない“旨安(ウマヤス)ワイン”をぜひ手にしてください。
また「吉村酒店」では、日本酒といえば新潟、ワインといえばフランスといったお決まりの概念を捨て、自由でおいしい納得のお酒をおすすめしてくれます。
老舗の安心感がある本当のお買い物ができます。
吉村酒店
住所:神奈川県大和市西鶴間1-2-9
アクセス:小田急江ノ島線「鶴間駅」徒歩すぐ
TEL:046-274-0062
営業時間:月~土9:00~20:30日9:00~18:00
定休日:年中無休