備えあれば憂いなし 大和市南林間 「やまと防災パーク」

愛犬との散歩で時々通りかかる、見通しの良いキレイな公園「やまと防災パーク」。
なぜ防災パークという名前なのかな?と、調べてみるといろいろな機能を備えていることを知ることができました。

公園の情報

以前は「横浜植物防疫所大和圃場」だったようです。施設が移転して「やまと防災パーク」が出来たという事情があったため、この辺りに公園があるような覚えがなかったわけですね。

市の情報ページによると、「都市公園公告日 H31.4.1」とあります。平成31年は西暦2019年、現在の2024年より5年ほど前です。キレイで見慣れなく感じたのも、まだ5年ほどの比較的新しい公園だからでした。

面積は12,221.07平方メートルとあり、どれくらいの広さなのか比較してみたくなったので検索して調べてみました。
「野球のグラウンドは約12,000から15,000弱平方メートル」、「サッカーコートは約7000平方メートル」、という情報と比較すると、サッカーコートよりは広く、野球のグラウンドよりは少し小さいくらいかな。ということがわかりました。なかなかの広さです。

園内を散歩

案内図です。ちゃんと設備の説明書きがありました。今まで公園の気持ち良さが先にたって見過ごしていました。改めて見ていきましょう。

まずは、公園の気持ち良さをお伝えしたいです。向こうまで気持ちよく見えます。芝生もキレイな緑で走りたくなります。

小さな丘も、楽しくなります。もし自分が子供だったら真っ先に登ってすべり台で遊びまくります。

丘の隣には健康遊具エリアもあります。大人も体を動かすことができますね。

ベンチのある芝生広場の向こうには、ネットで囲われたボール遊びができるエリアもあり、訪れた日も子どもたちの声が楽しそうに聞こえていました。ボール遊びができる公園はうれしいですね。楽しそうな子どもたちの声を聞いていると、こちらも楽しい気持ちになります。

ボール遊びエリア横の、芝生広場も気持ちが良い場所です。天気の良い日にベンチに座って、何も考えずボンヤリするのもリラックスできそうです。

端まで歩きましたので戻りましょう。

備えられている設備

公園の東側にある建物は備蓄倉庫。有事に備えて食料などが保管されているそうです。

備蓄倉庫なのでもちろん中に入ることはできないのですが、建物下のスペースでくつろいでいる方たちをよく見かけます。平和な時間が流れています。

公園内に設置されているベンチは、かまどベンチ。

テレビの情報番組でも見たことがあり、普段はベンチとして使えるのに災害時にはかまどになるというアイディアが素晴らしいと思っていました。大和市にも設置されていたのですね。

後ろからも見てみてみました。いざと言う時はこのベンチが役に立ってくれます。なんとなく頼もしく見えます。

「消火栓スタンドパイプ消化資機材」という設備が公園内18ヶ所に設置されています。
と、さらりと書きましたが、これって何?…市の情報ページの説明を読んでみましょう。

要約すると、「消防署や消防団の対応が困難な場合を想定して、市民が消火栓や排水栓に接続して初期消火活動ができる資機材」とのことです。約15メートル先まで放水が届くようです。おお、なんだかすごいです。

この設備を知ってから街を散歩すると、あちこちに置かれているのに気付きました。身近な場所でどこにあるかをチェックしておくのも、いざという時の備えになりそうです。

使い方等の訓練指導については申請が必要なので、詳しくは市の情報ページをご覧ください。

丸いマンホールの蓋をイメージしていてなかなか見つけられなかった、マンホールトイレはこちらでした。
災害時に使用できるトイレが、この下にあるそうです。

あったあった!いくつか並んで設置されています。探している間、ゲームで宝箱を探しているような気持ちでした。お子さんと探す競争をしてみると楽しいかもしれません。実際使用する時はどんな風になるのでしょうね。

防火水槽の蓋です。地下で200トンの水を貯められるそうです。この水槽の他に、雨水調整池も地下にあるそうなので、公園の地下をもし見ることができたら、地下都市みたいになっているのかもしれません。

その他の設備

防災設備ではないのですが、図書返却ポストもありました。市の図書館から本を借りて返却の際は、ポストに入れるだけでよいので、近くにあると意外と便利なポストです。

公共トイレもキレイで安心して使えますね。

ルールは守って

最後に愛犬家にとっては残念なお知らですが、犬と一緒には入れません。緊急時に備えて大事な設備がある事を考えると頷けます。
正直な気持ちとしては、広々した芝生広場を一緒に走ってみたいですけどね。私も愛犬も楽しくなっちゃうだろうなあ。

そんなわけで、いつも公園の横道を愛犬と通っています。

鳩くんたちも遠慮しているのか、ルールを守って(?)公園横で活動していました。

改めて、設備や機能を気にしながら公園を歩いてみると、それぞれの設備を探すのが楽しかったり、知らなかった機能があったりして、街の秘密基地をのぞいたような気分になりました。紹介した設備や機能の他にも、まだ秘密がありますよ。ぜひ探してみてください。

やまと防災パーク
住所:神奈川県南林間六丁目16
交通:小田急江ノ島線南林間駅 徒歩約20分
電話:046‐260-5450(大和市みどり公園課)
駐車場無し

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。