ライブもできます!昭和三十九年創業 大和市西鶴間 「手打ち蕎麦ふじや」

平日は夜の営業のみということなので、友人と一緒に月曜夜におじゃましてみました。

ほっと安心、灯台のようなお店

夜だと住宅地を通り抜け、少し暗い道を歩いていくことになるのですが、灯台のようにお店の明かりが見えてホッとします。

昭和39年創業の風情がある、よい雰囲気の入口です。

お店の前の掲示板を見ると、ライブも開催されているようです。お蕎麦屋さんでライブとは意外な組み合わせですが面白そうですね!下のそば打ち体験教室も気になりますが、津軽三味線のライブに行きたいです!

たっぷりのコースメニュー

さて、月曜日で週も始まったばかりだし明日も仕事がありますが、友人とは久しぶりの再会なのでビールをいただきます。乾杯!

お酒のメニューは他にもいろいろありましたよ!詳しいメニューはホームページに掲載されています。 https://teuchisobafujiya2.wixsite.com/yamato

二人とも、1980円のコースにしました。内容は「半蕎麦」「8品の中から2品選択」「サラダ」「コーヒー」です。
選んだ2品は、友人が「鴨やき」と「季節の天ぷら」、私は「蒸し鶏」と「ミニ天丼」にしました。

さっぱりとしていて、ちょうどよい始めの一品。

サラダとそれぞれのお肉がやってきました。こちらはおいしそうな「鴨やき」。ビールが進みます。

こちら「蒸し鶏」です。お肉は友人とシェアしてみました。鴨も鶏もよいお味!サラダのお野菜もシャキシャキでした。「おいしいね~おいしいね~」と旨さを楽しみながら食べる私たち。

おいしさにはしゃいでいると、コースの他に追加した、「海老アボカド」がやってきました。さらにビールが進んでもう一本追加してしまいました!

友人の「季節の天ぷら」が到着。春菊がボリュームたっぷりで驚きました。

私の「ミニ天丼」も到着。…ミニ?ほぼ普通のどんぶりサイズです。半ライスくらいを想像していたのですが、うれしい誤算です。

友人は小柄なので、このあたりからフードファイターのような様子に。2本目のビールも飲んでいますしね。
私もそろそろ、普段の3割増しほどでお腹が満たされております。でもまだいけます!しかし追加のビールは調子に乗りすぎました!

お待ちかねのお蕎麦がきました。手打ちの麺が喉越しよく、あたたかくておいしいお蕎麦でした。
お蕎麦も「半蕎麦」のはずですが、思っていた以上にサービス満点でした。

こんなにお腹いっぱいでビールも2本飲んでいるのに、一人約3000円くらいでした。最後にコーヒーまでいただいて、満足度200パーセントです。

津軽三味線ライブ開催!

日を改めて津軽三味線とお蕎麦を楽しみに再訪しました。夜とはまた違った雰囲気です。

夜にお邪魔した際にご主人といろいろお話させていただき、「今度ライブに行きたいです」とお伝えしたところ、社交辞令で言われることが度々あったらしく、やや傷心のご様子も見受けられましたが、ちゃんと聴きに来ましたよ!

改めて立派なお店構えですね。老舗の風格です。

この日は、食事の他にライブチャージ500円プラスです。食事は、ランチメニューをそれぞれ注文しました。内容は「半蕎麦」「サラダ」「コーヒー」と「5品から1品選択」で1320円です。

友人は「鶏卵とじ」を選択。あれ?ご飯が当たり前のようについています。サービス精神の素晴らしさに、またびっくり。
メニューを良く見直したら、5品のうち4品は半ライス付き!あとの1品は、あの(とてもミニとは思えない)「ミニ天丼」です!

私は「天盛り」にしました。こちらも「半ライス」付き!半?かな?お昼も抜群のサービス!

主役の手打ち蕎麦です。麺は見るからにおいしそう。せいろも年季が入っていてかっこいいですね。受け継いできた技の積み重ねのような気合いを感じます。冷たいお蕎麦は、麺をストレートに味わうことができてうれしいですね。写真を見ているとまた食べたくなります。おいしかったです。

迫力ある三味線の音

(※ご本人の許可を得て撮影しています)

津軽三味線ライブが始まりました。

演奏は、工藤菊詩松(くどうきくししょう)さん。「工藤流津軽三味線 湘風会」会主でもあり、お父様の跡を継ぎ、先生をされているそうです。興味のある方は検索してみてください!演奏の様子は、「手打ち蕎麦ふじや」さんのインスタにもアップされています!

津軽三味線の生演奏を聴くのは初めてで、その音の迫力にしびれました。マイクやスピーカーを通しているわけではないのに、音の響きがすごい!ギターやチェロのように大きいわけではなく、ウクレレのような小さめの楽器に見えるのに、なぜあんなに迫力ある音が出せるのか不思議でした。

(※ご本人の許可を得て撮影しています)

工藤先生の小さなお弟子さんたちとのコラボもありました。お弟子さんたちは、お客さんの前で照れてしまったようです。途中、おかあさんが一緒に歌って応援!とてもかわいらしいコラボで微笑ましい一場面でした。

(※ご本人の許可を得て撮影しています)

午後の暖かい日差しが差し込み、店内の雰囲気はとても和やか。心が癒される時間でした。

ライブは2部構成で「十三の砂山」、「弥三郎節」、「外山節」などの民謡10曲ほどが演奏されました。途中休憩を挟んで12時半から14時ちょっと前までの限られた時間でしたが、津軽三味線を堪能できる渋いライブでした。

青森の民謡「十三の砂山」は、この砂山が米だったら良いのにという内容の歌詞だそうです。北国岩手出身の私としては、北の寒さと苦労を見聞きしているので、何ともいえない気持ちで切なく染み入りました。
「外山節」は岩手の民謡で、はっきり意識して覚えているわけではないのですが、ラジオや街中で耳にしていたような気がします。とても懐かしくふるさとの情景が思い浮かびました。

最後に演奏された「津軽じょんがら節」は、三味線のかっこよさがガン!と伝わる、魂のこもった演奏で感涙のひとときでした。
音の素晴らしさは言葉では伝えきれないので、ぜひ機会があれば聴きにいらしてみてください!

三代目のご主人

お爺さまが昭和39年に創業し、ご主人で三代目となる「手打ち蕎麦ふじや」さん。こちらで開催する演奏会は常時募集中とのことです。アンプなどの機材も揃えられていました。発表会等の使用も可能で、その際もお食事代のみですので、お気軽にご相談くださいとのことでした。

場所代は無く、チャージは全て演者へお渡しとのこと。このご対応、素晴らしいと思いました。音楽などのステージ経験のある方は覚えがあるかもしれませんが、よほど人気のある演者でなければ、演奏するための場所代を捻出する苦労があるかと思います。演者の気持ちを汲んだかのようなご対応に真摯さを感じました。

サービス精神もあふれていて、じわじわと良さが伝わってくる職人肌タイプのご主人。お蕎麦や食事がおいしいのはもちろん、音楽など発表の場をお探しの方にもおすすめのお蕎麦屋さんです!

手打ち蕎麦ふじや
住所:神奈川県大和市西鶴間6丁目32-18
交通:小田急線 鶴間駅 徒歩約16分
電話:0462-74-2964
営業時間:平日18:00〜21:00 土日祝 11:30〜14:30 17:30〜20:30
定休日:年中無休
駐車場 有

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。