いつもの散歩コース、目を引く黄色い看板。道沿いには数々のチェーン店が立ち並ぶ中、小さいけれどしっかりと主張するそのお店の名は「中華料理 宝永飯店(以下「宝永飯店」)。以前から私が大注目していたお店です。

今回は、初めて入ったにもかかわらず、すっかりファンになってしまった昭和レトロの愛され町中華、宝永飯店の魅力をたっぷり紹介しますね。
昭和レトロな雰囲気が魅力の老舗町中華

宝永飯店は、東急田園都市線つきみ野駅から徒歩約5分のところにある、昔ながらの中華料理店です。奥様との雑談の中でうかがった、当時のお話も少し紹介しましょう。
昭和最後の年にオープンした歴史あるお店

このお店を開店したのは、1988年12月ということですから、実質昭和最後の年です。そう聞くと昭和の雰囲気が残っているのも納得です。以来30年以上、この地で営業を続けて来られたそうです。

時代が変遷する中で、いろいろ大変なこともあったそうですが、ずっと続けてこられたのは、ご夫婦の努力の賜物だと思います。おいしいお料理はもちろん二人のステキな人柄が、地元の方々にも愛され続けているのでしょう。
お店のドアを開けると、そこには昭和の懐かしい中華屋さんの雰囲気が漂っています。
古き良き時代を感じる温かな店内は、バリバリの昭和生まれ昭和育ちの私にとってまさに癒しの空間。情報に押しつぶされそうな日常を忘れ、のんびりと食事を楽しめる場所です。

出前をしていた頃の名残りでしょうか?お店のすみっこには、懐かしい岡持ちが時の流れを見つめるかのように置かれています。こういう昭和っぽさが、心を和ませてくれるのです。
家族愛のYouTubeサポート

さて、今回「初訪問」になったきっかけですが、それはお店が運営しているYouTube動画なんです。
実は、このチャンネルは、離れて暮らしているお嬢さんが、帰省した時に撮影して作成しているとのこと。お店に対する温かい愛情が込められた動画は、ご両親のお店の良さを一番知っているお嬢さんならではです。お店と一緒に育った家族の愛情にあふれています。
私も動画に出てくる料理とお店の雰囲気の魅力に、誘われてしまいました。
実際に訪れてみると、動画で見る以上に温かく迎えてもらえて、さらに感動しました。
毎日通いたくなる絶品メニュー

おいしい料理は食べる人を幸せな気持ちにしてくれます。おいしいものが大好きなら、幸せを運んでくれる宝永飯店のメニューが気になりませんか?
今回は、2度の訪問で、私が食べたメニューを紹介しますね。どちらも愛情たっぷり、毎日食べたくなるおすすめ中華です。
お腹いっぱい「ワンタンセット」

初訪問に当たってどのメニューにするか?それは、行く前からすでに決めていました。
動画で紹介されていた「ワンタンセット」。ワンタンスープ+半炒飯+ミニサラダのボリュームセット。
大食漢でもない私が、食べられるのか?という一抹の不安はありましたが、気になっちゃって、もうこれは食べに行くしかないと思ったのです。
はたして選んで大正解!大ぶりのワンタンがたっぷり入ったスープは、丁寧に作られた醤油味。ちゅるん!としたワンタンの味を楽しませてくれるベストな味です。

半分まで食べたら、今度は味変にチャレンジ。辛い物好きなので、卓上調味料のラー油をたっぷりめに入れて、お酢を少々。サッパリピリ辛味で、更に食が進みます。特にラー油のシャープなピリ辛加減が本当に私好み!
奥様に聞いたところ、やはり自家製ラー油とのこと。手作りのおいしい調味料がさりげなく置いてある、これぞ町中華の醍醐味ですね。
そして、町中華の花形である「炒飯」。パラっとしているのにパサパサしてなくて、しっとりした絶妙な味加減が絶品です。
大食いではないので、正直、全部食べきれない!と思ったら、ちゃんとお持ち帰り用の容器もありました。これなら、たくさん食べられなくても安心。細やかな心遣いがありがたいです。
今回、ワンタンスープとサラダは完食し、炒飯の食べられなかった分は、持ち帰って夕飯の一品になりました。うっかりテーブルに出していたら、夫がガツガツ食べて、あっという間に空っぽ。私が食べようと思っていたのに…。おいしいから仕方ないですね。
エビ満載!絶品エビそば

2度目は「エビそば」を注文。餡かけの具材は野菜が多く、ヘルシーです。麺はスープがうまくからんですすりやすいストレートの細麺です。
何よりそのエビの量が半端ない。見えてるだけでもぷりっぷりのエビが5〜6匹も!と思ったら、野菜の下に隠れたエビが、これでもかと出てくるのです。エビ好きにはたまらない逸品です。
あっさり味のスープは、毎日飲んでも絶対飽きない味。家庭的でありながら、家庭では出せないこの絶妙な味加減が最高です!
やまと食の応援団お墨付きのヘルシー中華

宝永飯店は、健康的な食事に配慮する「やまと食の応援団」登録店でもあります。「野菜たっぷりのニラレバ炒め」「自家製餃子」、そして「もやしそば」は、管理栄養士からもおすすめされるほどなんです。中華でヘルシーって最強です!

どの料理も野菜たっぷり、おいしいけれど濃すぎないバランスで仕上げられているので、幅広い世代から愛されているのも納得です。
つい行きたくなる居心地のよいお店

横浜に大きな中華街をもつ神奈川では、少し頑張れば高級な中華料理も食べられます。でも、毎日食べたいというよりは、イベントの一つとして訪れることが多いものです。
その点、宝永飯店は日々のランチやお夕飯にちょっと寄りたい、そんな身近な中華料理屋さんなところが魅力です。
心が和む家庭的な雰囲気

宝永飯店が長年地域に愛される理由のひとつは、店主ご夫妻の温かな接客でしょう。心のこもった対応に、訪れるたびにほっと心が和みます。
ラストオーダーギリギリに駆け込んでも、いつもの黒のキャスケットをかぶって、にっこり穏やかに注文をきいてくださいます。なんだか実家の両親に迎えられたような笑顔に、癒され心和んでいるのは、きっと私だけではないでしょう。
これからも宝永飯店が、私たちの胃袋と心を温め続けてくれることを願っています。
愛され町中華をぜひ一度

宝永飯店は、毎日食べたくなる地元に愛されている町中華。道路から見える黄色い看板が、今日も私たちを待っています。つきみ野駅から徒歩5分ほど、また車で来た場合も駐車場が確保されているので安心です。

つきみ野周辺にお住まいの方はもちろん、近くを訪れる予定のある方も、ぜひ一度、宝永飯店へ足を運んでみてください。きっとあなたも、昭和レトロな空間とおいしい町中華、そして、店主ご夫婦の魅力にほっこりしてしまうはずです!
中華料理 宝永飯店
住所:神奈川県大和市下鶴間694−8
アクセス:東急田園都市線「つきみ野駅」から徒歩約5分
TEL:046-276-7770
営業時間:ランチ 11:10-13:00(L.O)
ディナー17:00-19:00(L.O)
定休日:金曜日
駐車場:2台