福祉と日常のやさしい交差点「カフェ・スプンティーノ」|鶴間

福祉活動って気になるんだけど、なんかちょっとハードルが高くて……。でも社会の一員として何かできないかな?なんて思う方って案外多いのかも?

今回は気軽に福祉活動を知り、手作りの作品やおいしいランチもいただけるスポット、
「カフェ・スプンティーノ」を紹介しましょう!

カフェ・スプンティーノってどんなところ?

大和市保健福祉センターに入ってすぐのカフェスペース、それが「カフェ・スプンティーノ」。ちょっと目をひく「OPEN」サインが目印です。

店内に一歩入ると、木のぬくもりと自然光がやさしく包みこみ、外の喧騒を忘れさせてくれる空気が流れています。

地元に愛されるやさしい雰囲気

店名の「スプンティーノ(Spuntino)」はイタリア語で「軽食」という意味。気軽に立ち寄ってほっと一息つける、そんなスポットになっています。

ランチはもちろん、手作りのパンや焼き菓子も豊富。他にも冷凍の「餃子」や「豚まん」まであるんです。これなら家でもおいしさを楽しめますね!

カフェ以上の存在感で地域に根差す場所

おしゃれなカフェは数多くあれど、このカフェが地元の方に親しまれている理由は、それ以上の温かさとやさしさがあるから。
そんな癒しの雰囲気につつまれ、ほっこり一息つけるんです!

福祉とカフェのやさしい関係

日頃、あまりなじみのない方も多い福祉の世界。
ここではそれが日常と自然につながっているから、やさしい世界を作り出しているのかも。

福祉施設と連携したカフェ

このカフェの特徴の一つは、福祉施設と連携したカフェであること。日によっては、障がいのある方々が、スタッフとして働いている場所でもあります。

ここでは「福祉支援」という言葉が特別なものではなく、生活の中に自然に溶け込んでいるのです。それが見た目だけでない、やさしい雰囲気を作っているのでしょう。

「誰かの役に立つ」ことが輝く力に

何気ない動作もとても丁寧で一所懸命。その姿は、訪れた人にとって、思わず背筋が伸びるような気持ちになることも。

サポートを受けながらも、それぞれが得意なことを活かして働けるよう工夫されています。

自立と社会参加の場という重要な役割について、難しい言葉で説明されるより、とっても理解しやすい場所でもあるんです。

おいしいランチと飲み物もおすすめ

日を分けて、ハンバーグとお魚のランチをいただきましたが、これがまたなかなかおいしいんです。特にハンバーグはお肉感たっぷりで、食べ応えがあり大人気というのも納得!

さらに私のお気に入りは「しょうが紅茶」。これがもう、生姜がしっかり効いてて、あったかくても冷たくてもおいしくて大好きです。

ここで出会える手作り作品たち

色味のやわらかい陶器のカップや、くるみボタンのマグネットやストラップ。
ひとつひとつ表情が異なり、見ているだけでも心がなごみます。

カフェ空間を彩る、思いのこもった作品たち

店内には、手作り雑貨やアート作品が展示・販売されています。これらの作品の多くは、福祉施設の利用者さんが心を込めて制作したものです。

どの作品にも「誰かの手」が感じられる、やさしい雰囲気が宿っています。

暮らしに寄り添うやさしいデザイン

作品には、作った作業所名や作者の名前が記されていて、「ああ、あそこの!」とか「こういう人が作ったんだ」と知ることで、さらに温かい気持ちに。

購入することで、「作り手の活動を支援することにもつながる」のかもしれません。そう思うと、いつも以上に「お買い物」が楽しく意義あるもののように思えるんです。

実は私、純粋にその作品の愛らしさに心奪われ、インドの神様「ガネーシャ神」のストラップを購入。今もお気に入りの一品なんです。

地域とつながる、やさしいカフェの役割

決して大げさなことはしていないけれど、誰かの癒しになるってステキ。
特別じゃないから、ふらりと寄りたくなる、それがこのカフェの役割なのかもしれません。

地元の人にとっての「サードプレイス」

家庭や学校・職場じゃない第三の居心地の良い場所「サードプレイス」
「いつものあの席でコーヒーを飲むんだ♪」
「パンの棚前でちょっと一休みしていこう!」

そんな風に、日常で地域の人が気軽に立ち寄れる「サードプレイス」的な場所としての役割も、ここにはあるようです。
取材に行った日にも、杖をもった男性が、ただ静かに座ってお茶を飲んでいたり、作品を眺めたりしていました。その姿をやさしく見守るようなスタッフさんの対応が、何か印象的でした。

福祉と地域、カフェと暮らしがやさしくつながる

カフェ・スプンティーノのような場は、障がいのある人の働く場所というだけではなく、地域全体がやさしくなれる場所でもあります。

「誰もが参加できる社会」を日常の中に

障がいがあるとかないとか関係なく、みんなが「自分らしくいられる空間」。
それはきっとステキな場所なんだけど、多分、そんなに特別じゃないんです。

お散歩の一休みでもいい。作品を手に取ってみるだけでもいい。
小さなアクションが、誰かの背中をそっと押すきっかけになるかもしれません。

カフェ・スプンティーノは「やさしさの交差点」

おいしいランチとぬくもりを感じる手作り作品の数々。
そして、福祉と暮らしが自然につながる空間。

誰かの「働きたい」を支え、誰かの「ほっとしたい」を包みこむ場所。
カフェ・スプンティーノがあなたの「サードプレイス」になるかもしれません。

ちょっとホッとしたいとき、ぜひ一度、足を運んでみてください!

カフェ・スプンティーノ

住所:神奈川県大和市鶴間1-31-7 大和市保健福祉センター1F
アクセス:小田急江ノ島線「鶴間駅」から徒歩約7分
TEL:ワークステーション菜の花 046-200-0710
営業時間:10:00-16:30(L.O 16:00)
定休日:土曜日・日曜日・祝祭日・大和市保健福祉センター休館日
駐車場:(大和市保健福祉センター駐車場 約80台)
※健診等実施日は混雑の場合あり

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。