散歩中の癒し空間!「つる舞の里歴史資料館」で大和市の魅力再発見

「そろそろ、一息ついたら?」
散歩の途中、そう語りかけられた気がして目をやると、古風な板塀の建物。誘われるまま、その隠れ家のような古民家の中に一歩足を踏み入れます。

そこは「大和市つる舞の里歴史資料館」という名の文化施設。古民家風の建物が、なぜか懐かしさを呼び起こしてくれるスポットです。

今回は、4月から5月にかけて開催された、3館合同企画展「古民家で端午の節句」の様子とともに、その魅力をしっかり紹介しますね。

散歩の寄り道!つる舞の里歴史資料館の見どころ

ターミナル駅の中央林間駅と、華やかな南町田グランベリーパーク駅の間にあるつきみ野駅周辺は、広い道路を少し入ると閑静な住宅街が広がっています。

その片隅にある「大和市つる舞の里歴史資料館」は、散歩好きの私にとって、ちょうどいい感じのお散歩休憩のスポット。特別じゃないから、ホッとするそんな癒しの空間なんです。

古民家の趣を感じる癒し空間

つる舞の里歴史資料館は、江戸時代から明治時代にかけての農家をモチーフにした建物です。そのたたずまいが、現代の住宅街の中でひっそりと存在感を放っているのが特徴です。

建物に入ると、まるでタイムスリップしたかのような独特の空気感が漂います。
高い天井に足元は土間、休憩用ベンチに座ってホッと一息。すると、気づかないうちに硬くこわばっていた心が、ほどけていくような安らいだ気持ちになります。

日差しを受けて柔らかい光を宿す障子は、レースやロールスクリーンとはまた違う癒し効果があるのだと改めて気づかされます。

地域の歴史が息づく資料展示

館内には、大和市の歴史を紹介した展示が数多く並んでいます。

常設展示には、古墳時代から現代までの年表と資料が丁寧に並べられ、一番奥に深見城のジオラマも設置されています。

実は、旧石器時代からこのあたりには、人が住んでいたこと知り、「きっと小高い山と川があって、住みやすい土地だったんだろうな。」と想像するのも楽しいんです。

ここでは歴史と共に大和市の地層についても学べます。なんかつまんなそうって思うかもしれませんが、自然災害ってその土地の特徴から、引き起こされることが多いですよね。

だから、今暮らしている地面の下は、こんな風にできているんだと知るのは、今後の防災にも役立つかもしれないな、実は重要なんじゃないかな、なんてことも思ったものです。

こんなふうに、散歩の途中でプチ知識をインプットできるのも、この資料館の大きな魅力と言えます。

「古民家で端午の節句」企画展でワクワク!

2025年4月18日から5月11日まで開催されていた「古民家で端午の節句」企画展。
大和市にある3つの古民家施設「つる舞の里歴史資料館」「下鶴間ふるさと館」「郷土民家園」の合同企画。とても楽しい展示でしたので、写真と一緒に紹介しますね。

立派な五月人形や手芸品が魅力

通常時は閉鎖されている企画スペースに、立派な五月人形や丁寧に作られた端午の節句をモチーフにした手芸品が並んでいます。

鯉や子ども、金太郎などをモチーフに今にも動き出しそうなほどいきいきとした手芸品は圧巻!いつもは静かな資料館の中に、子どものにぎやかな声が聞こえるかのようです。

他にも立派な五月人形やかぶと飾りも懐かしいもの。昔は男の子のいる家であれば飾っていたものですが、今はなかなか難しいのでこのような場所で見られるのはありがたいですね。

藤の花が見頃の時期のため、藤をモチーフにした手芸品もそれはみごとなものでした。

スタンプラリーで楽しむ文化体験

3館合同企画展ということで、この期間中は合同でスタンプラリーが実施されていました。家族連れや散歩好きの方々が楽しそうに回っている姿が印象的。

3館すべてを巡ってスタンプを集めると、かわいらしいタオルや絵本がもらえる企画で、かくいう私も、3館コンプリート!記念のタオルをいただきました。これからの時期、散歩にタオルは必須ですからね。

また、大和市つる舞の里歴史資料館は「ヤマトン健康ポイント」対象事業でもあるんです。20ポイント貯めると、景品に応募できます!

今後も期待!季節の特別企画展

「古民家で端午の節句」企画展は終了しましたが、季節ごとの特別展示が開催されると、また訪れる楽しみがありますね。

遠くの立派な博物館もいいですが、気軽に立ち寄れる大和市の古民家施設もとてもステキ!
「次はどんな展示をするのかな?」と今からワクワクしています。

企画展の詳しい情報は、直接行かなくても、大和市のホームページでお知らせしているので、時々チェックしてみることをオススメします。

身近なくらしが歴史を作っている

何万年も前から、人のくらしが積み重なって作られた大和市の歴史。
それを実感できるのが、この大和市つる舞の里歴史資料館です。

親子で歴史研究の題材を探しに行ってみよう

歴史って受験の時に、暗記科目と認識したせいで、つまんないって思っていませんか?
確かに年号とできごとを暗記するだけだと、全然ワクワクしないですよね。でも、自分の身近な人やできごとに紐づけてみたらどうでしょう?

歴史的なできごとがあった時、自分の住んでいる場所で、「何があったか」とか「自分の先祖が何をしていたか」とか。それを知るのって、ちょっと楽しいかもしれません。

歴史という大きな流れの中で、人は生きています。だから、どんな土地も人も必ず歴史のどこかに存在しているはずです。そう思って身近なことに関連付けると、歴史を学ぶのがもっとおもしろくなります。

大和市つる舞の里歴史資料館には、大和市の歴史研究の題材がたくさんありますので、親子で立ち寄ってみるのがオススメです。好奇心いっぱいの子どもと行けば「これは何?」「この場所はどこ?」「どうやって使うの?」と、泉のように質問があふれるのではないでしょうか。

子どもの好奇心を満たすために調べることで、親や身近な大人も自分の地域をもっと知り理解が深まります。歴史が暗記科目としてではなく、自分につながる大切なものとして楽しめるようになると、ちょっと得した気分になることでしょう。

癒しの空間で歴史再発見

大和市つる舞の里歴史資料館は、大和市の歴史と文化を学びながら、心を癒してくれるステキな場所です。古民家ならではの趣ある空間と、丁寧に展示された歴史資料に囲まれると、自然に心が落ち着きます。

ハレの日のイベントやいつもの静けさ。どちらも趣があり捨てがたい魅力にあふれています。家族で訪れて歴史を学ぶもよし、友人と歴史談義に花を咲かせるもよし、一人で心静かに過ごすもよしと、訪れる人それぞれの楽しみ方で過ごせます。

もし気になったら、次のお休みに大和市つる舞の里歴史資料館を訪れて、癒しの空間で歴史を感じてみてください。地元の新たな魅力を再発見できるかもしれませんよ。

大和市つる舞の里歴史資料館
住所:神奈川県大和市つきみ野7-3-2
アクセス:東急田園都市線「つきみ野駅」から徒歩約7分
TEL:046-278-3633
開館時間:9:00-17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌日(土・日・祝日はのぞく)、
年末年始(12月29日-1月3日)
駐車場:駐車スペースが少ないので、車での来館はご遠慮ください

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。