毎日の生活の中で、小さなトゲトゲ感情に疲れてしまっていませんか?そんな時、身近な場所で心のエナジーチャージができるといいですよね。

今回は、そんな心のオアシスを求める方へ、私のおすすめ「相州下鶴間諏訪神社(以下「諏訪神社」を紹介しましょう。初詣のにぎわい以外にも、魅力たっぷりの神社なんですよ。
歴史と由緒に触れる、神聖な空間

遠い昔からこの地を守る存在として
由緒書などによると、諏訪神社の創建年代に関しては明確でなく、おおよそ鎌倉時代の中期には、長野の諏訪大社から分霊されたと考えられているそうです。

実は、諏訪神社よりも前からこの地に石楯尾神社(いわだておじんじゃ)があったという話もあり、いまでも元宮として丁寧にお祀りされています。

そこから数えるとなんと千年以上ということに。身近にこれほど長い歴史を持つ神社があったとは、ちょっと驚きです。
諏訪神社の御祭神は建御名方神(タケミナカタノカミ)。諏訪大明神としてよく知られた神様です。狩猟や武勇、五穀豊穣、商売繁盛などの御利益があり、地域の繁栄を支えてくださっているのですね。
時の証人として見守る御神木

神社の境内には、樹齢二百数十年と推定される大きな御神木(スダジイ)があり、まるで時の証人のように威厳を持って私たちを見守っています。その幹の太さと堂々とした佇まいには、いつも圧倒されます。

私が好きなのは夏の暑い日の様子。強い日差しを長い枝と茂った葉で雄々しくさえぎり、庇護するように、参詣者を守ってくれています。その木陰だけは、ほんのり涼しい風が吹き、ほっと一息できるのです。
匠の技が光る社殿の魅力

令和4年に再建150年を迎えた社殿の彫刻の美しさは、この神社の特筆すべき魅力の一つです。明治4年の失火による再建時に、3年以上の時をかけて彫り上げたものだとのこと。

その精緻な木彫りの装飾には、いつも目を奪われます。中国の列仙伝の物語になぞらえた仙人や龍・鳳凰(ほうおう)・狛犬(こまいぬ)・獏(ばく)などの彫刻が、時を超えて今もなお鮮やかな表情を見せています。

私が大好きなのは、正面にある「笙を吹く仙人を乗せた鳳凰」と「琴を弾く仙女を乗せた龍」の彫刻です。特に龍の彫刻は、神社の御朱印の一つにも入っていて、神社のシンボルともいえるのかもしれません。
参拝の度に、違う角度から眺めると、また新しい発見があり飽きることがありません。

雨上がりの柔らかな光に照らされた彫刻は、一段と華やかな印象を与えてくれます。
守護の神々が宿る末社

本殿までの参道には、4つの末社が配されています。それぞれ「稲荷社」「八坂神社」「秋葉神社」「古峯神社」といい、小振りながら立派な社が建てられています。


境内西側、最も本社殿に近い場所に鎮座する稲荷社は、商売繁盛の御利益があると言われ、毎年初午祭に新しくのぼりがかけ替えられます。朱色の鳥居と赤いのぼりが、いかにも商売繁盛しそうな雰囲気を醸しています。

本殿東側には元宮、鳥居脇のちょっと奥まったところに天照大神も。
ここはたくさんの神様に守られていることを知ると、この地域に住んでいることがうれしくなりますね。
人々の心のより所として

毎年1月の初詣では、地域の方々が集まり、新年の無事を祈ります。私も家族の健康と安全を祈願するのが恒例となっています。
そのほか、お宮参りや七五三など御祈祷で訪れる方も多く、人生の節目に寄り添う神社として、大切な役割を果たしています。
四季折々の表情を魅せる神社の風景

春には境内とその参道脇を満開の桜が彩り、夏には深緑が涼やかな木陰を作ります。春の桜はそれは見事で、満開の中を近所の保育園の子どもたちが駆け回る姿は、絵本の世界のようです。

四季それぞれ素晴らしいのですが、秋のいちょうの木がまた素晴らしいのです。門前の鳥居脇にあるいちょうの木は、見事な大木で天に上るように紡錘形の美しい形をしています。

黄葉した際には、黄金色の葉が鳥居の朱色と青空に映え、燃え立つような美しさです。
冬になると、静けさがより一層際立ちます。澄んだ空気の中、朝いちばんに参拝すると、自分だけの特別な時間を過ごせる気がします。
心温まるコミュニティの中心地

2月の節分祭は、この神社の冬の風物詩となっています。豆まきには子どもからお年寄りまで大勢の参拝者が集まり、「鬼は外、福は内」の掛け声が境内に響き渡る中、笑顔で豆を拾います。工夫を凝らした豆入りの袋にはくじが入っていて、毎年その景品にほくほくしてしまいます。
また、9月に開催される例大祭でも同様に地域の方々が集まり、たくさんのお神輿や太鼓の音と共に、心躍るステキな時間を過ごすことができます。
このような地域のつどいをまとめる神社の風景を見ると、日本の伝統行事が、地域にとってどれほど大切なことかを実感します。
地域の人々に愛され続ける理由

諏訪神社が長年にわたって地域の人々に愛されてきたことは、長い年月の間に何度も再建されてきたことからもわかります。きっと、誰も拒むことなく、訪れる人を優しく受け入れてくれる、そんな温かさのある場所だからでしょう。
そして、そのすがすがしい空気感。境内に一歩足を踏み入れると、周りの喧騒が嘘のように静まり、鳥のさえずりや風の音だけが耳に届きます。
忙しい日常から離れ、自分自身と向き合える貴重な空間が広がっていることも、愛される理由かもしれません。
日常に寄り添う心のオアシス

時に悩みを抱え、時に感謝の気持ちを伝えに、そして時には何も考えずにただ静かな時間を過ごすために訪れる心のオアシス。
この神社は、有名な神社のように華やかではないけれど、私たち地域住民の心のより所であり、日々の暮らしに溶け込んだ大切な場所です。
みなさんも機会があれば、ぜひ下鶴間の諏訪神社に足を運んでみてください。きっと、日々の雑多な悩みを忘れさせてくれる、特別な時間が過ごせることでしょう。
相州下鶴間 諏訪神社
住所:神奈川県大和市下鶴間2540
アクセス:東急田園都市線「つきみ野駅」から徒歩約17分
小田急江ノ島線「鶴間駅」から徒歩約17分
小田急江ノ島線「南林間駅」から徒歩約18分
神奈中バス(横04)(間01)(町87)(町88)バス停「諏訪神社」下車すぐ
TEL:046-274-7738
<参拝>24時間
<授与所>毎日8:00すぎ-15:30くらいまで
<御祈祷>電話予約が必要
駐車場:6台(初詣など繁忙時は西側約30台強を開放)