今回ご紹介するのは、神奈川県と東京都を流れる河川「境川」。大和市内も流れる静かな川辺は、意外と知られていない夏の清涼スポット!
大和市の鶴間近辺で、境川を満喫できる場所をご紹介します。
暑い日も涼やか。日常に溶け込む境川の魅力
夏の日差しが強くなると「どこか涼しいところに行きたいな」とつい思ってしまいますよね。
でも、暑い日にわざわざ遠くまで出かけるのは大変……。人気のスポットは混みあっていて、涼しいどころか芋洗状態。涼しさを求めに行ったのに、逆に暑くなってしまったという経験をされた方も多いのではないでしょうか。
そんな方にこそ、ぜひ訪れてほしいのが大和市を流れる境川です。
「境川?遊べるところなんてあるの?」と疑問に感じる方も多いかもしれませんが、実はとってもステキな水辺スポットが隠れているんです!
おススメは、町田市と大和市を結ぶ鶴間一号橋周辺。つきみ野駅からは「さくらの散歩道」を横目に約10分ほど歩けば見えてきます。南町田グランベリー駅からもほど近い場所です。
川沿いは整備されているため歩きやすく、木陰が心地よく風を運んでくれます。夏の暑さを忘れさせてくれる、そんな身近な自然がここにはあります。

現在はこんなにキレイな境川ですが、かつては水質汚染が深刻で泥臭いにおいのする「ドブ川」とまで言われていました。地域住民による清掃活動や、遊水地公園の整備などにより自然環境が戻り、今では地元の人たちにも愛されるスポットとなり、知る人ぞ知る隠れた憩いの場となっています。
子どもたちの笑顔があふれる水辺の遊び場
この近辺の川の深さは膝下ほどで、流れもゆるやか。小さなお子さんでも安心して水遊びができる深さです。

取材した日も未就学児から小学生まで、10人ほどの子どもたちが川辺で遊んでいました。
サンダルを履いたまま小石を探したり、腕を水中に入れて水の感触を楽しんだりと、思いっきり濡れながら遊ぶ子どもたちは、みなのびのびとしていて楽しそう。川の中には小さい魚やおたまじゃくしが泳いでいて、子どもたちは夢中です。
時折、鳥たちが魚を狙って川面にやってくる姿も見られ、生き物との触れ合いも楽しめます。夏休みの自由研究や、身近な自然体験の場としてもぴったりです。
境川に棲む生き物たち

境川は都市部にありながら、多様な生き物が生息する場所です。
川の中をよく見ると、オイカワやカワムツ、アブラハヤといった小魚や、エビやカニ、時にはアメリカザリガニも見つかります。
取材当日はアメンボがすいすいと気持ちよさそうに泳いでいました。
春から夏にかけてはトンボやチョウなどの昆虫も多く飛び交い,水辺にはカモやサギなどの野鳥も訪れます。川沿いの緑地ではセミやバッタ、カエルなども見られ、季節ごとにさまざまな生き物との出会いが。
生き物観察会などのイベントも時折開かれていて、地域の子どもたちにとっては小さな冒険の舞台ですね!こうした豊かな生態系が残されていることも、境川の大きな魅力です。

境川は地元の人たちにとって特別な存在というよりも、むしろ「日常の一部」として溶け込んでいる場所です。大きな遊具や派手な施設はありませんが、その分、のんびりと自然を感じることができます。
取材した日も、川辺で遊ぶ子どもたちを見守る保護者の方々が、リラックスした表情でおしゃべりを楽しんでいました。
隠れた自然体験
春には桜が咲き、夏はセミの声が響き、秋には色づく葉っぱ。季節ごとに表情を変える川辺は、地元の人たちにとっての憩いの場となっています。
川沿いには散歩道やサイクリングロードも整備されていて、家族や友人と一緒に自然を楽しめるのも魅力です。休日には、犬の散歩やジョギングを楽しむ人々の姿もよく見かけます。

自転車置き場もあるため、小学生の男の子たちが数人で自転車を停めて河原の石を投げ、水切りを競い合う姿も印象的でした。
日常のちょっとした発見や、生き物との出会いが、どこか遠出したような特別な体験をもたらしてくれるのも境川の魅力です。

都市にありながら豊かな自然が残されている境川は、散歩やサイクリング、川遊びや生き物観察など、さまざまな楽しみ方ができるおすすめスポットです。
ぜひ一度、すぐそばで感じられる自然の豊かさを体験してみてくださいね!
境川
住所: 神奈川県大和市下鶴間2丁目(鶴間一号橋付近)
アクセス:東急田園都市線「つきみ野駅」から徒歩約15分
駐車場:なし(鶴間公園内駐車場あり)