冒険家が営む好奇心をくすぐる本屋さん 桜ヶ丘駅「冒険研究所書店」

近隣に桜の名所があることから名づけられた「桜ヶ丘駅」。

唯一の乗り入れ路線である小田急江ノ島線は、上りは新宿や都心へ会社勤めの方や学生さんを運び、下りは片瀬江の島へとレジャーに行く方を運ぶ、とっても便利な路線です。

その便利な路線が乗り入れる「桜ヶ丘駅」東口の駅前ロータリーから目と鼻の先に、ロマンあふれるタイトルのついた本屋さんを発見!

これまで知っている本屋さんとは違い、階段の先にはなにやらおもしろそうな本に出合えそうな、ワクワクする感じがしてきます。

そこで今回は、桜ヶ丘駅から徒歩約30秒の“冒険研究所書店”をご紹介いたします。

注目の店主さんのご紹介

お店に向かう階段の壁には、日本を代表する冒険家である“荻田泰永さん”のお写真や普段では見たこともない雪山の光景が飾られています。

北極圏(おもにカナダ北極圏やグリーンランド)への単独徒歩行を実施。2000年~2019年までの20年間に、19回も達成をしたとのこと。2018年には日本人初の南極点無補給単独歩行到達など、素晴らしい実績をお持ちの方だそうです。

きっとおびただしい装備や強いメンタルがないと達することができない偉業なんでしょうね。

こちらの書店は、数々の偉業を成し遂げてきた“荻田泰永さん”が店主とのことです。

ナチュラルで洗練された店内には、約5千冊の古本と新刊が並べられており、その内容は、小説から絵本・ノンフィクション・写真集まで幅広く取り揃えています。

やはり今まで知っている書店と一味違い、現在欲している本を“自分で探しあてる”といった楽しみがあります。

規則的に並べられた本屋さんでは、感じることのない感覚こそ“冒険研究所書店”の魅力なのだと実感しました。

また読書に対して哲学のある店主ならではのセレクトは、訪れたゲストにぜひ手に取ってほしい珠玉の一冊ばかりとのことでした。

入口付近には、作家活動もなさっている荻田さんの本もありました。
ほとんどの方が行ったことのない北極圏のことや、そこでの出来事は、実体験によるこちらの本から学び知ることができます。

大人には活字で遠い旅へ。
そして未来の子どもたちには、絵本での旅へ。

これらを読んでシンプルに“すごい!”といった感想が出るのはもちろん、“いつか行くかもしれない”といった将来へのビジョンを描くのもステキなことだなと感じました。

お店が誕生したワケ

かわいらしいイラストの描かれているこちらを購入決定です!
手触りが懐かしく紙の質にもこだわりを感じる中身は、“冒険家と書店が結びついた理由”や“桜ヶ丘周辺のこと”などが書かれています。

オープンした経緯として、桜ヶ丘周辺のお子さんやご家族に、“文化的な場所を”との想いから開店に至ったそうです。

スイスイと読みすすめ、店主のことやお店のことがほんの少し知れた気がします。“冒険家研究所”の仲間に加わりたいと思わせる内容でした。

お子さんも喜ぶ図鑑やきれいな絵本もあるので、親子で一緒に訪れるのもおすすめです。
このような本から、未知の遠い国の知識を増やすことは、とてもステキですよね。

お店に飾られたリアルな装備も必見!

そのほか店内には、北極圏に行かれた際に使用された道具や装備の品々が飾られています。

個人的に地球儀でもないと場所もハッキリと分からない北極圏や装備について、お忙しい手を止め、事務局の方が丁寧に教えてくれました。

もともと2019年10月に事務所として始動した“冒険研究所”は、今では街に住むお子さんやたくさんの方が世界に触れるきっかけを与えてくれる書店となっています。
店主自らこだわって仕入れた本は、オンラインでも購入できるそうです。

お店のコンセプトメッセージは、“探検とは、知的情熱の身体的発露である”とのこと。

ぜひ一度訪れて、“日本唯一の冒険家が選ぶ書籍”を手にしてみてはいかがでしょう。

冒険研究所書店
住所:神奈川県大和市福田5521-7
アクセス:小田急江ノ島線「桜ヶ丘駅」 徒歩約30秒
TEL:046-269-2370
営業時間:10:00-19:00
定休日:月曜
HP:https://www.bokenbooks.com/

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。