寄り道気分が心地いい♪みんなに寄り添う「中央林間図書館」

「図書館って、静かすぎてちょっと入りづらい……」
そんなイメージ、ありませんか?ところが、東急スクエアにある中央林間図書館は、いい意味でその印象をくつがえしてくれます。

買い物の途中や、ちょっとひと息つきたいとき。気づけば、ふらっと足が向いてしまう。そんな寄り道気分が似合う図書館なんです。

今回は、気軽に立ち寄れて、心までゆるっとほどける中央林間図書館の魅力を紹介します。

壁がないから、ふらっと入りやすい

中央林間駅から歩いてすぐ。東急スクエア3階の通路を進んでいると、自然と本が目に入ってきます。「あれ、ここって……?」そう思った瞬間、もうそこは図書館。

中央林間図書館の大きな特徴は、壁のない図書館というスタイル。これは、開館当初から大切にされてきたコンセプトです。

扉を開ける必要も、気合を入れる必要もありません。だからこそ、誰でも自然に本と出会えるんです。

館内は基本的に静かですが、ショッピングモール全体のBGMや人の気配はほどよく届きます。完全な無音ではないから、ひとりでいても不思議と寂しくない。

このちょうどいいざわめきが、逆に集中しやすくて、読書も作業も、すっと頭に入ってきます。「図書館=しんと静まり返った場所」そんな常識を、やさしく更新してくれる空間です。

親子でゆったり過ごせる、やさしいキッズスペース

通路沿いに見えてくる、かわいらしい一角。ここがキッズスペースです。
大きな仕切りはなく、空間をふんわり分けたような配置。

絵本を抱えた子どもたちがちょこちょこ動く姿に、思わずこちらも笑顔になります。カラフルなスツールは、子どもに人気のいきものモチーフ。ぷにっと沈むやわらかい素材で、小さな子でも安心です。

絵本は低めの棚に並び、子どもが自分で選べる高さ。通路も広めなので、親子で並んで絵本を読む姿が、ここではすっかり日常の風景です。

中央林間図書館は開館当初から、ビジネス世代や学生、買い物客などの利用を意識した蔵書構成を、施設コンセプトの一つとしています。

静かに本と向き合える落ち着いた木目調の本棚やデスクが多いのも、そんな図書館の成り立ちを感じさせます。

近年、周辺のマンション増加に合わせて子育て世代向けの工夫が少しずつ加えられてきました。トイレに近い場所にキッズスペースを配置しているのも、小さな子を連れた保護者にはうれしい気配りです。

小さな工夫が、心地よさをつくる

中央林間図書館は、ショッピング施設内にあるため、決して広大な空間ではありません。
それでも「狭い」と感じないのは、あちこちに細やかな工夫があるから。

たとえば鏡の使い方。棚や空間が映り込み、実際よりも奥行きを感じさせてくれます。
私自身、開館当初から利用していますが、「狭いな」と思ったことは一度もありません。

新聞は紙ではなく、大型のiPad Proで閲覧するスタイル。スペースを取らないうえ、文字を大きくできるので「読みやすい」と好評だそうです。

図書館でIT機器に触れることで、新しい世界が少し広がる。そんな出会いが生まれているのも、ステキです。

こちらの紹介展示スペースは、ほぼ毎日のようにテーマを少しずつ変更。季節の本、司書さんのおすすめ、地域イベントに合わせた選書など、訪れるたびに新しい発見があります。

この小さな変化の積み重ねが、図書館の空気をいつも新鮮にしているんだな、と感じます。

つながるBOOKS&CAFEの楽しみ方

図書館の向かいにある星乃珈琲店。実はここ、図書館の本を手続きなしで読める特別なカフェなんです。

香り高いコーヒーを片手に、お気に入りの一冊。ちょっと贅沢な時間が、気軽に楽しめます。

展示や企画でも、図書館とカフェはしっかり連携。取材時には、星乃珈琲店主催の絵画コンテスト入賞作品が図書館内に展示されていました。

テーマは「空想」。それに合わせて、図書館の紹介展示スペースにも、空想にまつわる本がずらり。

また、星乃珈琲店内にある常設展示の「作家の机」も見どころのひとつ。重厚なデスクに、司書さん選定のテーマ本が並び、まるで作家の仕事場をのぞいているよう。

カフェ内にも図書館セレクトの本があり、来店したお客様が自由に読めます。
行き来するだけで、ちょっとワクワクする。そんな仕掛けが詰まった空間です。

テナントとのつながりが生むあたたかさ

中央林間図書館は、建物内のテナントとのコラボも積極的です。

無印良品の講座で作ったぬいぐるみが飾られていたり、観葉植物は2階のVERY VERYと協力したり。

一つひとつは小さな取り組み。
でも、その積み重ねが
「ショッピング」と「図書館」
「動」と「静」
をやさしくつないでいます。

図書館を飛び出す地域とのつながり

中央林間図書館の活動は、館内だけにとどまりません。

先月の「中央林間手づくりマルシェ」では、大きな絵本を使った読み聞かせを1日3回開催しました。参加した親子は、なんと151名。

青空の下、巨大な絵本にくぎ付けになる子どもたち。そのキラキラした表情に、こちらまで幸せな気持ちになります。

普段も月1回ペースで読み聞かせ会を行い、小さい頃からの「本との出会い」を大切に育んでいます。

みんなの「ちょうどいい」が見つかる中央林間図書館

  • 買い物ついでに、ふらり
  • 親子で、ゆったり絵本時間 ・集中したい日の学習 ・カフェで楽しむ読書タイム


その日の気分に、そっと寄り添ってくれる。
中央林間図書館は、そんな場所です。

頑張りたいときも、少し疲れたときも。
やさしく迎えてくれる、この心地よい場所。ちょっと気になりませんか?

あなたもぜひ、寄り道気分で訪れてみてください。

大和市立中央林間図書館
住所:神奈川県大和市中央林間4-12-1 中央林間東急スクエア3F
アクセス:小田急江ノ島線・東急田園都市線「中央林間駅」から徒歩すぐ
TEL:046-277-8030
開館時間:10:00-21:00
休館日:1/1・12/31・ビルの全館休業日
駐車場:東急スクエアの駐車場(有料)を利用してください

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。