大和の駅前には、線路を挟んで東西に広がる約5㎞のプロムナードがあります。
西側は、「FIFA女子ワールドカップカナダ2015」で大和出身の3名が出場し準優勝したのを機に“なでしこ広場”という愛称になりました。
東側には、文化発展の発信地として図書館や芸術ホールがあり“図書館の道”とされたそうです。
今回ご紹介するのは、やまとプロムナードで開催された“大和骨董市”です。
さっそく東西の散策に出発してみましょう。
珍しいお宝にはストーリーがある!
大和骨董市は、平成10年4月に地域商業の活性化を目的とし、商店街・行政・出店者の協力を経て始まりました。
今では出店数も増え300店舗となり、全国でも有数の骨董市となりました。
出店商品は、バリエーション豊かな品揃えです。
- 古民具
- 陶磁器
- 生活骨董
- 紙幣や小銭
- 古着物や帯
珍しい品物を前にすると、まるで歴史博物館にいるような気分です。
お店の方たちが教えてくれる“時代背景”や“どこから来たものなのか“といった、商品が持つ物語を聞くのも興味深いひと時になります。
年季の入った南部鉄器は、職人の腕が光る味わい深い品です。
こうした商品を眺めていると、どのようなシチュエーションで使用された物なのかといった想像力を搔き立てられます。
南部鉄器の特徴として、伝統的なデザイン・高い耐久性・健康効果などがあげられるとのこと。
そのうちの健康効果は、使用する過程で微量の鉄が溶けだし、鉄分が摂れることに起因するそうです。
今でも、ファンが多い理由がわかりますね。
大きな花火玉は、長野県の老舗で大正から創業している紅屋青木煙火店のもの。
ちなみにこちら、中身の火薬は入っておらず安心して飾ることができます。
こうした日本独特のものがある骨董市には、この日も多くの外国人でにぎわっていました。
お店の方も心得ているようで、英語での商品説明や挨拶をしており微笑ましい光景でした。
気分はお宝鑑定団
ディスプレイには、出品者たちの工夫を感じ、それだけでおもしろいです。
中には、本当に年代物なのか?といった疑いを抱き“お宝鑑定団気分”の自分にも笑ってしまいました。
見つけた瞬間に、こんなものまで~!?と驚いた“崎陽軒”の醤油差し。
こちらのマスコット“ひょうちゃん”にも、コラボ作品や期間限定品のレアもあるのだとか。
今まで気にせず食べていたシウマイ弁当への想いが変わりました!
また出店者として参加し、マニアの方や収集家との会話も盛り上がると思います。
フランスらしい高い実用性
しっかりとした木箱に入ったブリキでできた野菜ミル。
こちらのキッチンツールは、フランスで有名なムーラン・ア・レギューム製品とのことです。
おもに野菜や果物の裏ごしに便利なのだとか。本格的なソースやポタージュ作りにも大活躍しそうです。
不思議なもので新しいキッチン用品は、面倒だったメニューに挑戦してみたくなります。
ワインラベルかと思ったサイズやデザインが違う和紙のような“デュバー”。
おもに19世紀後半から20世紀中期にかけて普及した万年筆。
万年筆の余分なインクをとる吸水紙で、インクの乾きを早め、染みを防ぐ効果があるそうです。
フランス語が読めないながらも、好みでお洒落な雰囲気の“デュバー”を購入しました。
私が選んだのは、家具用クリーナー(左上)とオーガニックぶどうジュース(中央)を宣伝したものでした。
当時の“デュバー”は、実用アイテムに留まらず企業の広告やプロモーションのために印刷され、今では希少価値が高いビンテージ品は、オークションでの取引もあるそうです。
“大和骨董市”は、毎月第3土曜日に開催されています。
みなさんも楽しい“宝さがし”にお出かけくださいね。
大和古民具骨董市
住所:神奈川県大和市大和駅前東西プロムナード
アクセス:相鉄本線・小田急江ノ島線「大和駅」徒歩約1分
TEL:046-240-0587
営業時間:毎月第3土曜日