大和駅から徒歩で行く深見神社の魅力散策

深見神社は、散歩の途中に立ち寄ってお参りをしたり、木陰のベンチで空を見上げながら休憩したりと、日常の中で心をととのえる場所として親しんできました。

お守りをいただいて、体調を崩した友人に渡したところ、とても喜ばれたことがありました。私にとって思い入れのある大切な神社です。
そんな深見神社を、今回あらためて取材させていただきました。

地元の人々に長く愛されてきた深見神社

深見神社は、大和駅から歩いて15分ほど、深見小学校の隣にあります。
ベンチのまわりには、桜やもみじ、ケヤキ、カヤの木があり、季節の移り変わりとともに見上げる景色も変わって、訪れるたびにちがう表情を楽しめます。

神職さんとの出会いと境内

これまで私は「神職さんのお仕事を邪魔してはいけない」と思い込み、話しかけたことは一度もありませんでした。 しかし取材でお話をうかがうと、「いつでもなんでも聞いてくださいね」と穏やかに微笑んでくださり、その姿に自然と心が和みました。

深見神社には三つの鳥居があります

深見神社東参道正面鳥居

階段をのぼり、こちらの鳥居をくぐると狛犬が出迎えてくれます。

東参道正面鳥居の先にある狛犬

境内の美しい景色を背に、参道を静かに見守っています。

踏切方面からの鳥居(西参道側)

こちらは、相鉄線の線路側から向かった鳥居です。
線路側からの曲がり角に大きな看板があるので、わかりやすい入口になっています。

深見神社西参道の鳥居

右手に駐輪場と駐車場があります。
さまざまなアクセス方法で気軽に訪れることができます。

駐車場の先には、清潔なお手洗いもあるので安心です。

駐輪場は、利用しやすいようにコーンで区画が確保されています。

駐車場の一角には、安全祈願ができる場所もあります。

社殿へ向かう参道の左手には、手水舎(ちょうずや・てみずや)が設けられています。

手水舎は参拝の前に心身を清める場所で、深見神社の手水舎は石の水盤に自動で水が流れる仕組みが備えられています。
直接触れる部分が少なく衛生的で、環境にも配慮された工夫です。

七五三のあたたかい心づかい

取材をおこなった日は、ちょうど七五三の時期でした。境内では役員の方々が集まり、お祝いのための準備を進めていました。
なかでも私がとくにステキだと感じたのは、自由に写真撮影ができるコーナーです。ご家族の思い出づくりを大切にする心づかいが感じられ、あたたかい雰囲気に包まれていました。

来年以降に七五三まいりを予定されている方は、ぜひこちらの神社でのお祝いを検討されてみてはいかがでしょうか。

境内のご紹介と三柱の神さま

神殿の右手には、お札やお守りをいただく授与所があり、その横には絵馬をかける絵馬掛けもあります。

春には美しい桜の花を見ることができます。

深見神社には、

  • 水や雨をつかさどり災いをはらう 闇龗神(くらおかみのかみ)
  • 戦いや勝利、勇気を授けてくれる 武甕槌神(たけみかづちのかみ)
  • 農業や開運、勝利のご利益がある 建御名方神(たけみなかたのかみ)

の三柱が祀られています。

この神社は、約1500年前の雄略天皇22年(485年)に創建されたと伝えられ、古くから地元の人々だけでなく、源頼朝や武田信玄などの名だたる武将にも大切にされ、祭りも丁寧に続けられてきました。

これらの神さまは、戦いや災いをのりこえ、家族や地域の平和、開運を守ってくれるとして、幅広い人々から深く信仰されています。

左手にあるのがご神木ハルニレの木(なんじゃもんじゃの木 )です。

ハルニレは基本的に山地に自生するため、低地で育つのは全国的にも珍しく、古くは何の木か不明であったことから、「なんじゃもんじゃの木」と呼ばれていました。

神社の大切な木(なんじゃもんじゃの木)は、樹齢約500年、幹の周り4メートル、高さ30メートルにもおよぶ珍しい木です。

御倉稲荷神社

御倉稲荷神社は、闇龗神(くらおかみのかみ)と倉稲魂神(うかのみたまのかみ)の二柱をお祀りしており、五穀豊穣をはじめ、縁結び・家内安全・商売繁盛・学問の守り神として大切にされています。
(「深見神社 御由緒」より)

石碑に刻まれた歴史と行事

みなさんは、境内に立つ石碑をじっくり眺めたり、裏側まで確かめてみたりしたことがありますか。
私は今回の取材で神職さんからお話を伺い、石碑に刻まれた内容を通して、深見神社の歴史や毎年四月に行われる行事の意味を初めて知りました。

社殿左手には靖国社や稲荷大明神の社があり、どちらも深い歴史と意味を持つ場所です。
今回の取材で、靖国社や稲荷大明神には、私がこれまで深く考えずに通り過ぎていた以上の長い歴史と大切な意味があることを知りました。

深見神社の境内にある『靖国社』は、もともと厚木航空隊の守り神として、その隊で亡くなった方々を祀っていた社でしたが、終戦時に取り除くよう指示され、深見神社へ移されたそうです。
その後、深見地域の戦争で亡くなったすべての御霊も合わせてお祀りすることになり、昭和二十六年四月七日に新たにお祭りがおこなわれました。

靖国社は深見神社の境内社として位置づけられています。
もともと厚木航空隊の敷地にあり「厚木空神社」と呼ばれていたこのお社は、今では「靖国社」として、毎年四月第一日曜日に例祭がおこなわれています。

戦後から長い時間がたち、当時を知る方や参列できる方は年々少なくなり、今では参列できる方はいなくなってしまったそうです。

お祭りのことをくわしく知る人も、ほとんどいらっしゃらないそうですが、それでも深見神社では四月のお祭りを今も大切に続けられており、人に知られることが少なくても、ずっと守り続けてくださっているのです。
私もこのお祭りのことを知らなかったのですが、ぜひ多くの方に知っていただきたいと思いました。

年内の主な行事

深見神社では、年内もさまざまな行事がおこなわれます。

12月末:年越大祓(おおはらえ)
半年間に身についたけがれをはらい、心身を清める神事です。

12月31日:除夜祭(じょやさい)
おおみそかの夜に一年をしめくくり、新しい年を迎える準備をととのえます。

くわしい日程や時間は、神社のHPでご確認ください。

深見神社
住所神奈川県大和市深見3367
アクセス:小田急江ノ島線・相鉄本線「大和駅」東出口から徒歩約15分
TEL:046-261-2539(受付時間 9:00-16:00)

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。