南林間駅東口を出て南の方へ向かうと、すぐにお花屋さんが目に入ると思います。同じ建物の一画に、もう1つお店があるのにお気づきでしょうか。お花屋さんへ時々立ち寄ることがあったのですが、隣接するお店はわからないまま通り過ぎていました。
お花屋さんのおとなりさん


ある方のおすすめで中華料理のお店と知ったのです。南林間駅近くでお花屋さんのとなりのお店と聞き…あそこか!とすぐにわかりました。中華料理屋さんだったのですね。
おいしいお店と教えていただき、気になりながらもなかなか行けずでしたが、ようやくお邪魔することができました。
一体感のある店内


店内はカウンター席とテーブル席があります。コの字を左右反転させた形のカウンターがお店の中心で、お店の方が内側から対応する形です。
なんとなく一体感を感じるレイアウトで、この日は、2名2組と3名1組でしたが、にぎやかに感じました。
友人と2人で来店した私たちは、カウンター席につきました。

私たちは5800円のディナーコースを予約しました。コースメニューは要予約です。
メニューは旬の食材で変わるとのことです。詳細はお店にお問い合わせください。

何はともあれビールで乾杯。青島ビールを半分こ…いや…正直にお伝えします。私がグイグイ3分の2ほど飲み干しました。金曜日の夜でしたから!
中国山東省青島(チンタオ)から始まったとされる、久しぶりの青島ビールは、飲みやすくておいしかったです。今週もお疲れ様!
コースの始まりです

さてコースの始まりです!まずは「前菜盛合わせ」
写真奥の左からピータン、右側がウド、手前左がザーサイ、右があわびとしいたけです。
あわびとしいたけは、なんと80時間も煮込んだものとのこと!80時間!3日くらいでしょうか!
ピータンがちょうどよい味の濃さで非常においしかったです。ウドはふわっとした良い香り。ザーサイの心地よい食感。塩味がちょうどよいです。
煮込まれたアワビは驚きの柔らかさで、これまでのアワビの概念がひっくり返りました。こんなに柔らかくなるんですね!

続いて「カニとふきのとう淡雪炒め」。卵白で和えたものだそうです。こちらは旬のものですね。
ディナーコースは4800円からも選べたのですが、奮発して5800円のコースを選んだので、旬のメニューが食べられてうれしいです。
春の気配が近づいて山のものが食べたくなっているところでした。卵白の軽やかな食感に、温かく包まれるほろ苦い香りのふきのとうがたまりませんでした。

見た目シンプルな「春巻き」。
予想以上にパリッッッパリ!パリパリの皮と中の海老がめっちゃうまいです。
おや?友人はタケノコが苦手なはず...春巻きに入っていたと思いますが、苦手も気になることなく、2人ともパリパリと夢中で食べてしまいした!

「アオリイカとパプリカと葱とウルイの炒めもの」です。
私の好物ウルイも久々に食べられてうれしいです。実家の食卓のウルイ料理とは、風格が違うおしゃれな盛り付けです。イカと一緒においしく食べられるのも意外でした。紅糀ソースが芸術的です!
故郷の東北地方では、ウルイは春先に道の駅で見かけたり、山で採れたものをいただいたりと馴染みがある山菜です。
山の暮らしから離れた関東圏では、もしかすると馴染みが薄いかもしれませんが、オオバギボウシという植物の若い芽です。フキノトウより苦味のやさしさがあって、シャキっとした食感のおいしい山菜ですよ。

私のお皿の横には焼酎がしれっと追加されています。香りよくスッキリで食事とも合うお酒で、ますますゴキゲンです。
お酒も充実しています。お酒は好きだけど知識がいまいちの私は、お店の方に相談して、米焼酎「鳥飼」を選んでいただきました。

「メバルの香港風蒸しもの 菜の花と京人参添え」です。
白身魚のお料理ですが、淡白すぎるということもなく、添え物といっしょにおいしくいただきました。
香港風料理は素材の新鮮さを重視して、味付けも控えめで素材の自然な風味を活かすことが多いそうです。
まさにそんな感じの趣きのあるお味でした。

「青森県産黒毛和牛の黒胡椒ソース」
絶品です。お肉が超絶柔らかかったです。これはおうちでは真似できない!うますぎです。ずーっとお口の中に居てほしいのに、あっという間に食べちゃいました。時を戻して何度も味わいたい!

ここで「担々麺」の登場です。中華料理の代表的な一品といった感じです。
しっかりと辛いですが、風味のあるスープでコースのシメに刺激的なおいしさでした。

最後は「デザート」です。
「キンカン」は、静岡の「コンタ」という品種だそうです。さわやさかそのまま皮ごと食べられました。 「イチゴ」は「やよいひめ」という品種。上品な甘さです。とろけるような「自家製杏仁豆腐」とふわふわの「シフォンケーキ」が添えられています。
ああ、おいしかった!ごちそうさまでした!
ご縁を感じたシフォンケーキ

中華料理旬彩は、ある方より教えていただいたと冒頭で書きましたが、実はデザートでも登場していた「シフォンケーキ工房 のうさぎ」さんからの情報でした。工房に寄らせていただいた時にお話しに出てきたのです。
この日はお店のカウンターにテイクアウトの手提げ袋が置かれており、迷わずキープ。
その際お店の方に、「のうさぎ」さんから聞いてお邪魔しましたと伝えると、なんと「のうさぎ」さんご本人が偶然いらしてびっくり!久しぶりにお話しもできて、ご縁を感じました。
キングオブふわっふわのシフォンケーキ、とってもおいしいです。今回少しだけ紹介いたします。

旬彩さんでテイクアウトできるものは、お任せの4種類。日によって違うので開けてからのお楽しみです。
今回は、左から「紅茶」「レモンとクランベリー」「オレンジ」「ミルクチョコレート」でした!
個人的には「オレンジ」のピールが特においしかったです。生クリームを添えるとおいしさ倍増ですよ〜。
ベーキングパウダー不使用で、たまごの力だけで膨らませているというお話を聞いた時は驚きました。
こんなにフワフワになるのが不思議です。最近伺えてなかったのでテイクアウトに大喜びな私でした。
ホームページのリンクを載せておきます。気になる方はのぞいてみてくださいね。
工房が開いている日は限られていますので要確認です!
https://nousagi-chiffon.jimdofree.com/
各地からやってきた素材のおいしさ

今の時期は残念ながら居なかったのですが、10月頃から12月頃の旬の季節に、ここで上海ガニが寝ているそうです。おうちで大事にされていたのか...と想像したら、なんだかかわいらしくて撮影してしまいました。おいしく食べられちゃうんですけどね。

食材の詳細が書き出されているボードです。ふきのとうは、新潟から、あのアワビは北海道からやってきたんですね。
こだわりの旬の食材を、できるだけそのまま自然な状態でおいしく食べてもらいたい。そのため、一般的な中華の料理法とは少し違ったやり方で調理しているというお話しを、コースの途中でお店の方が熱く語ってくれました。
油は控え目で、調味料や香辛料も一般的な中華より抑えた味付けだそうです。素材が1番と繰り返し語られていたのが印象的でした。
お野菜が旬を感じられてとてもおいしく、コースを通して質の良さを楽しめました。
視覚からのおいしさも、中華を超えて洋風和風と広がっていく、寛容な心も盛り込まれていた気がします。
素材を大事にしている「のうさぎ」さんおすすめのお店だから絶対おいしいと確信していましたが、期待通りで熱い信念のあるお店でした!
食事も楽しみたいし体のことも気になるし、食材にもこだわりたい!といった欲張りさんにも、ヘルシーでおいしい「中華料理 旬彩」さん、私からもおすすめいたします!
中華料理旬彩
住所:神奈川県大和市林間1-3-13
交通:小田急江ノ島線「南林間駅」 徒歩約1分
電話:046-212-2002
営業時間:ランチ11:30~14:00 ディナー17:00~21:30
定休日:水曜日
駐車場:なし