鶴間駅から徒歩約5分「そば処 大むら」ひとりでそば屋デビュー

小田急江ノ島線の鶴間駅、東口から歩いて5分ほどのところに、そば処 大むらがあります。大和で50年続く、二代目の店主さんが営むおそば屋さんです。

ひとりでおそば屋さんに入るのは、初めてでした。

歴史を感じさせる外観です。お昼時を少し過ぎた頃に到着したので、駐車場は空いていました。

店の前に駐車場。入り口では布袋様がお出迎え

大きく蕎麦と書かれた縦長ののぼりが目印です。

お店の前が駐車場になっていて、車でもバイクでも自転車でも行けます。わたしは自転車をとめて、入り口へ向かいます。

入り口では、大きな木彫りの布袋様が出迎えてくれます。

広いお座敷と、テーブル席があります

案内されたのは、テーブル席でした。空いている時間帯だったので、4人席にゆったり座れました。手前にテーブル席、奥にお座敷があります。

広いお座敷には座卓が並んでいます。座布団に座ると、落ち着きますよね。家族で来たらここがいいなと思いました。小さなお子さん連れなら、ゆっくり座って食べられそうです。

にこやかなお出迎えで、緊張がほぐれました

メニューを開くと、どれもおいしそうです。でも、せいろ?ざる?と一瞬混乱して、どう注文するんだろうと焦りました。

そこへお店の方が、にこやかにお水とおしぼりを出してくれました。ここで緊張がほぐれました。

そこで、ひとりでおそば屋さんに入るのは初めてだと伝えてみます。すると、ていねいに教えてくれました。その流れで取材のお願いをすると、その方から、店主さんに確認するよう言われました。店主さんにあらためてお願いし、了解をいただけました。

お店の方が勧めてくれた、よく出るおそば

わたしは、なににしようか悩みました。天ぷらも食べたい。だけど、大むらならではのおそばも食べたい。じっくりメニューを見比べます。

メニューをよく見ると、「せいろ」には(もりそば)、「のりせいろ」には(ざるそば)と書き添えてあります。器の違いだと思っていましたが、このお店では海苔がのるかどうかの違いだったんだと、ここで気づきました。

ランチのメニューは、ホワイトボードに書かれています。おそば屋さんにタイムサービスがあることに、驚きました。

メニューには、そばやうどん、丼ものだけでなく、中華まであります。ラーメンや定食も並んでいて、つい店内のメニューをきょろきょろと見てしまいます。

常連さんと思われる会社員のかたが、慣れた様子で注文されています。セットを頼んでいたようです。丼ものもあるのか……。

まだ迷います。そこで、お店の方におすすめを聞いてみました。「これが人気ですよ」と教えてくれたのは、2色のおそばがのった色合わせです。それを頼むことに。

色合わせは、茶そばと紫蘇そばの2色

色合わせが運ばれてきます。緑の茶そばと、ピンクの紫蘇(しそ)そばが、せいろの上に半分ずつのっています。

あとで店主さんにうかがうと、大むらのおそばはどれも、挽き方の違う3種類のそば粉を使っているそうです。香りとのどごし、味のそれぞれを考えて、ブレンドしているとのこと。

食べてみると、どちらもしっかりとしたこしがあります。紫蘇そばはほのかにさっぱりとした味。茶そばは、抹茶だとはっきり感じる味でした。つゆもしっかりした味で、ねぎとわさびを入れると、さらにおいしくなりました。

途中で天ぷらを追加しました

食べながら、やっぱり天ぷらも食べたくなりました。でも、色合わせには天ぷらのセットがありません。そのとき、後から来たお客さまが天ぷらそばを頼んでいるのが目に入ります。

やっぱり食べたい。追加で注文できるか声をかけると、「教えてあげればよかったね」と快く応じてくれます。

天ぷらは、揚げたてをすぐに持ってきてくれました。

かまぼこ、なす、れんこん、さつまいも、ピーマン、えび、まいたけの盛り合わせです。

この天ぷらがまた、サクサク熱々でおいしかったです。紫蘇そばはすでに食べてしまっていましたが、やはり天ぷらを頼んで正解でした。満足感が違います。

天ぷら付きは正式なメニューにはありませんが、常連さんはよくこの形で注文されるそうです。色合わせに天ぷらを付けて、1,350円でした。

後から来たお客さまは、カレー南蛮を注文されていて、紙エプロンを渡されています。カレーが跳ねて服を汚さないように、ということですね。紙エプロンがもらえるのは安心だと感じました。

そば湯は、湯呑みでそのままでも

そば湯は、おそばと一緒にお盆にのっています。最後に、そばつゆと飲むのかと、お店の方に確認してみました。

すると、そばつゆに混ぜて飲む人もいれば、「そば湯だけで飲むのが好きな人もいるよ」と教えてくれました。そして、そば湯用の湯呑みを持ってきてくれました。

そば湯を飲む理由は、店主さんが教えてくれました。そば湯には、そばに含まれるルチンというポリフェノールの一種である成分が溶け出しているそうです。また、昔の屋台では、寒さをしのげるように、熱々のそば湯を出していたといいます。

戸越銀座からのれん分けして、大和で50年

食事のあと、二代目の店主さんがいろいろとお話を聞かせてくださいました。

東京の戸越銀座にあった本家の大むらからのれん分けをして、大和に来て50年になるとのこと。

のれん分けと聞くと、同じ味を想像しがちです。でも大むらでは、新しいメニューが増えるたびに、そのメニューに合ったつゆを作り分けてきたそうです。

つゆの調合は、店主さんが手がけています。いろんなお店を回ってさまざまなおそばを食べ、研究してきたとのこと。1日に何軒もはしごしたこともあるそうです。

平日は会社員の常連さんが多く、土日はおそばの注文が増えて、遠くから来るお客さまもいるそうです。

夏と冬で変わる、季節限定メニュー

大むらには、季節限定メニューがあります。

取材したころには、まだ冷やしメニューが並んでいました。冷したぬきや冷しきつね、4種類のきのこがのった冷しきのこおろしなどです。冷やしメニューは夏の間だけで、時期は気候によって前後します。

暑い時期には、すだちそばも人気だそうです。つゆとの相性を考えて、徳島県から取り寄せたすだちを使う、こだわりの一品とのこと。今年は間に合わなかったので、来年の楽しみにとっておきます。

寒くなる季節には、温かい鍋焼きうどんが登場します。ピリ辛うどんやクリームうどんなど、こちらも季節限定です。

初めてのひとりそば屋。おすすめのおそばからそば湯の飲み方まで、お店の方がていねいに教えてくれました。

お支払いは現金のみです。昼の営業は14時が目安で、売り切れや仕込みの都合で早く終わることもあるそうです。お店の方によると、「13時半までには入るといい」とのことです。

鶴間駅に立ち寄る機会があれば、ぜひ足を運んでみてください。

※記事内の価格は、2026年9月時点のものです。

そば処 大むら
住所:神奈川県大和市鶴間2-13-38
アクセス:小田急江ノ島線「鶴間駅」から徒歩約5分
TEL:046-274-9170
営業時間:昼 11:00-14:00
夜 16:30-20:00
※昼・夜とも売り切れ次第終了。夜の開店は日により前後
定休日:木曜日
駐車場:あり(6台)

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。