大和駅の北口から歩いて1分ほど。線路沿いの通りに、楽しい酒場 八鮮食堂があります。日本と中国の料理が並ぶ大衆酒場です。
中華料理はみんなで分け合うイメージがありましたが、ひとりでも気軽にランチを楽しめるお店でした。平日のお昼にうかがった日のことを書きます。

駅から歩いていくと、刀削麺ののぼりが目印になります。
入り口は2つ。どちらからでも大丈夫です

入り口は2か所あります。大きな看板が出ているほうが正面の入り口で、駐輪場の隣にあります。
わたしは駅から歩いてきて、刀削麺ののぼりがでている手前の入り口から入りました。どちらから入ればいいのか聞いてみると、どちらからでも大丈夫ですよと教えてくれました。

自転車で行くなら駐輪場があります。車で行く場合は、近くのコインパーキングが便利です。
ひとりでも入りやすいお店でした

お店に入ると、店員さんが笑顔で出迎えてくれました。ひとりだったので、2人がけの席に案内してもらいました。席に着くと、荷物入れを用意してくれて、お水を出してくれました。
丁寧に対応していただき、ひとりでも気軽にランチができることをうれしく感じました。

壁ぎわにはボックス席もあります。そこには「御予約席」と書かれた木の札が置かれていました。予約して利用する人も多いのだろうと感じ、きっと夜にはにぎわうのだろうなあと想像しました。

壁いっぱいに料理の写真が並んでいて、店内は明るい雰囲気です。
4人で座れるテーブル席に、この日は親子連れの方たちが座っていました。
親子連れの方たちは中国語で会話をしていました。店員さんとのやりとりも自然で、日常的に利用されているように見えます。自分の国の味を食べられるお店があることは、きっと心強いだろうなと思いました。
メニューに迷っていると、おすすめを教えてくれました

よし、わたしも注文しよう。せっかくだからランチにしようか、それとも単品にしようか。
最初はそこで迷いました。魅力的なメニューが多いのです。

餃子の一覧もありました。水餃子だけでも6種類あって、ますます迷ってしまいます。
悩んでいると、このお店だけの味だからと、焼きそばを勧めてくれました。おすすめは自家製XO醤焼きそばです。ただ、「辛いけど平気ですか」と聞かれました。
辛いのが苦手だと伝えると、八鮮焼きそばに変えてくれました。
店員さんは中国の方で、日本語で話してくれました。
このやりとりの間、お互いに言葉を伝えようとしていると、この日お店にいたお子さんが来て、お母さんとのあいだの通訳を務めてくれました。
ニラやニンニクを抜いた調理もできます

メニューの野菜炒めのページに、こんな一文が添えられていました。
注】ニラやニンニクなど、五葷に関する食材を除いての調理も可能です。ご注文時にお気軽にお申し付けください。
五葷は「ごくん」と読みます。ニンニクやニラのように、においや刺激の強い野菜をまとめてこう呼ぶそうです。仏教では、これらを避ける習慣があるとされています。
店員さんにたずねてみると、注文のときに言ってもらえれば対応できます、とのことでした。
宗教上の理由がある人だけの話ではありません。においの強い野菜が苦手な人もいます。
このあと人と会う予定があるときも、ニンニクは気になります。ひと言伝えるだけで応じてもらえるのは、ありがたいことだと思いました。
餃子と焼きそば、味の秘密は「いろいろ」

料理が届きました。どっしりとした餃子と、つやつやの焼きそばです。

調味料もこのお店オリジナルのものだと、教えてもらいました。
気になって、調味料の中に何が入っているのかを聞いたときには、「いろいろ」とにっこりされました。秘密の調合のようです。
まずは餃子から。皮はさくっと、中はジューシーで肉厚です。キャベツもパリッとしています。
たれをつけなくても、しっかり旨味があります。手作りの辛味のあるたれをつけると、また違うおいしさになりました。
家で使ったことのない風味の調味料が加わり、あとを引く味でした。

八鮮焼きそばには、野菜ときくらげ、細切りのお肉がたくさん入っています。
焼きそばもおいしそうだったので、うっかり一口食べてから、アップ写真を撮ることを思い出しました。
野菜はシャキシャキ、お肉は柔らかです。おいしい油がからんでいて、食欲をそそる香り。こくのある味付けなのに、まったくもたれません。
なんだろう、なんの旨味だろうと考えながら、けっきょくおいしいことだけに集中して完食しました。
普段はたくさん食べられないのですが、餃子と焼きそばの2品をぺろりと平らげました。
しっかりした味付けでしたが、帰宅してからも喉が渇くことはありませんでした。こちらも餃子と同じで、家では出せない味でした。
店内の白菜は、商売繁盛の縁起物

店内に白菜をかたどった飾り物がありました。
縁起物らしい飾り物と一緒に置いてあったので、もしかして中国の商売繁盛の飾り物かなと思って聞いてみると、この日はお子さんが詳しく教えてくれました。
中国語で白菜はバイツァイと読み、たくさんの財産を意味する百財も同じ発音になるのだそうです。この語呂合わせから、商売繁盛や金運の縁起物として飾られると教わりました。
日本の招き猫と同じような存在なのだと知りました。
八鮮(はっせん)とは「おいしい料理」という意味だそうです

八鮮という店名の意味もたずねてみました。おいしい料理、という意味だそうです。
それから、店員さんは、日本が大好きだから来たのだと話してくれました。日本に親族がいて、それで好きになったそうです。上海から新大久保へ、そのあと平塚へ。平塚のお店から、この大和へ移ってきたそうです。
ちなみにインスタグラムのアカウント名(@baxianshitang)は、店名を中国語読みしたものだそうです。
テイクアウトもできます

おなかがいっぱいになりましたが、このお店のものを家族とも食べたかったので、持ち帰りも注文することにしました。鶏肉が好きな家族がいるので、よだれ鶏を選びました。
よだれ鶏は四川料理の冷菜です。蒸した鶏肉に、辛みと酸味のきいたたれをかけて食べます。
持ち帰り用の容器とビニール袋に入れてくれました。たれは別添えになっていて、食べる直前に自分でかけられます。

家で皿に盛り、たれをまわしかけました。ふわりと酸味の香りがしました。一口食べると、旨味と辛味が広がりました。舌がしびれるような辛さです。家族と分け合って、おいしくいただきました。
このたれは、単品でも購入できるそうです。
けっきょく、料理やたれに何が使われているのかは、わかりませんでした。それでも、家ではなかなか出せない味だったことは確かです。
「自分では作れないものが、リーズナブルに食べられる」。それってうれしいことだなと思いながら、大和駅までの道を歩きました。
ひとりのお昼にも、家族とのランチや夕飯にも。持ち帰って家で楽しむこともできます。昼飲みもできるので、その日の気分に合わせて利用できるお店です。
大和駅に立ち寄る機会があれば、ぜひ足を運んでみてください。
※記事内の写真に写っている価格は、2026年9月時点のものです。
楽しい酒場 八鮮食堂
住所:神奈川県大和市大和東1-2-7 昭和会館1F A
アクセス:小田急江ノ島線「大和駅」から徒歩約1分
相鉄本線「大和駅」から徒歩約1分
TEL:046-200-8926
営業時間:ランチ 11:00-15:00
ディナー 17:00-23:00
日曜日 ディナー 17:00-23:00
定休日:不定休
駐車場:なし
駐輪場:あり


















